「左に同じ」の言い換えから選ぶ!ビジネスや書類で使える表現一覧

「左に同じ」の言い換えには、「同上」「前述の通り」「同様」「上記の通り」「同じく」などがあります。

書き言葉や表組みの中で重宝する表現ですが、使う媒体や相手との関係性によって適切な言葉は変化します。

フォーマルな書類なのか、日常的なチャットなのかを見極めることが重要です。

本記事では、言い換え候補のニュアンスや使い分け、具体的な例文を詳しく解説します。

言い換え候補 適したシーンと特徴
同上(どうじょう) 表組みや箇条書きで、上の項目と全く同じ内容を指す際に使う汎用的な表現。
前述の通り(ぜんじゅつのとおり) 文章中で、すでに説明した内容を再度指し示す際に使うフォーマルな表現。
上記の通り(じょうきのとおり) 上段に記載した内容を指す表現。案内文や報告書の末尾などで多用する。
同様(どうよう) 前の内容と状態や条件が同じであることを示す。口語でも文語でも使いやすい。
同じく(おなじく) 前の事柄に付け加える形で同じであることを示す。少し柔らかい印象を与える。

「左に同じ」の言い換え表現を一覧で紹介

文章や表をすっきりと見せるためのつなぎ表現は、複数知っておくと非常に便利です。

まず使える言い換え候補

状況を問わず、すぐに使える代表的な言い換え候補を整理します。

  • 同上
  • 同様
  • 前述の通り
  • 上記の通り
  • 同じく
  • 前項と同様
  • 右に同じ

これらはすべて、すでに述べたことの繰り返しを避けるためのつなぎ言葉です。

情報の重複を省き、読み手の負担を減らす目的を持っています。

ニュアンス別の言い換え早見表

言葉が持つ硬さや、適したフォーマットによる分類を見ていきましょう。

分類 言い換え候補 ニュアンス・特徴
表組み・リスト向け 同上、左に同じ スペースが限られた場所で、視覚的にすぐ理解できる。硬い印象。
フォーマルな文章向け 前述の通り、上記の通り、前項と同様 報告書や公式なメールなど、論理的な展開が求められる場面に適する。
カジュアル・口語向け 同様に、同じく 社内チャットや日常的なやり取り、口頭での説明で自然に響く。

このように、どこに書くかによって選ぶべき言葉は明確に分かれます。

「左に同じ」の言い換えを選ぶポイント

言葉の選択は、相手に与える印象を大きく左右します。

相手との関係性や距離感に合わせる

ビジネスの場では、誰に向けて書く文章なのかを第一に考えます。

社外の取引先や目上の相手に対しては、丁寧で誤解を生まない表現を選びます。

「同上」や「左に同じ」は、簡略化の意図が強いため、相手によっては事務的すぎると受け取られる危険があります。

目上の相手へのメールや企画書では、「前述いたしました通り」や「上記と同様に」と丁寧に記述します。

一方、気心の知れた社内メンバーとのやり取りであれば、「同様」や「同じく」で十分に通じます。

媒体やフォーマットに合わせる

情報を伝える手段によって、ふさわしい言葉は変わります。

エクセルやワードで作成された表組みの中では、文字数を抑えることが優先されます。

表のセル内に長々と「前述の通り」と書くのは不格好です。

この場合は「同上」とするのが最も自然です。

逆に、長文のメールや企画書の地の文で「同上」を使うと、唐突でぶっきらぼうな印象を与えます。

文章の流れを切らないためには「前述の通り」や「上記の通り」でつなぎます。

縦書きと横書きの違いに注意する

「左に同じ」という言葉は、本来フォーマットの方向性に依存する表現です。

縦書きの文書では、行は右から左へと進みます。

そのため、前に書いた内容は物理的に「右」に位置することになり、「右に同じ」となります。

横書きの文書や表組みにおいて、左側の列にある情報を指す場合にのみ「左に同じ」が成立します。

現在主流となっている横書きのメールや文書で、前に書いた文章を指す場合は「上の行」にあるため「同上」が適切です。

「左に同じ」の意味と基本ニュアンス

言葉の根幹にある意味を理解することで、より正確な言い換えが可能になります。

「左に同じ」が持つ本来の意味

「左に同じ」は、文字通り「左側に記載されている内容と同じである」ことを示します。

横書きの表組みで、共通する項目を何度も書く手間を省くために使われてきた言葉です。

記録や名簿、申請書など、定型的な書類において情報の重複を避ける合理的な手段です。

感情や装飾を排した、極めて客観的で事務的な表現だと言えます。

言い換える際に残すべき印象

この言葉を別の表現にする際、失ってはいけない要素があります。

それは「情報の同一性」と「簡潔さ」です。

「前に書いたものと全く同じ内容です」という事実を、余計な言葉を挟まずに伝える必要があります。

遠回しな言い方をすると、かえって読み手を混乱させてしまいます。

ストレートに事実を示す潔さを残したまま、文脈に合わせた言葉を選びます。

「左に同じ」のシーン別言い換え例

実際のビジネスシーンを想定し、最適なつなぎ表現を見ていきます。

ビジネスメールや社内チャット向けの表現

日常的なやり取りでは、堅苦しすぎず、かつ丁寧な言葉選びが求められます。

メールの本文では、箇条書きの直後などに前の内容を受け継ぐ場面がよくあります。

  1. 前述いたしました通り、本件の締め切りは来週水曜日です。
  2. 上記と同様の手順で、システムへのログインをお願いいたします。
  3. A社の案件についても、同じく対応を進めてください。

チャットツールではよりスピードが重視されるため、「同様に」「同じく」といった短い言葉が好まれます。

社内文書や報告書向けの表現

記録として残る文書では、客観性と正確性が最優先されます。

主観を交えず、事実を淡々とつなぐ表現が適しています。

  1. 第2四半期の施策については、前項と同様の方針で進める。
  2. 交通費の精算ルールは上記の通りとする。
  3. 対象者の選定基準は、別紙1に記載した内容と同様である。

「前項」や「別紙」など、参照先を明確に示す言葉と組み合わせることで、より精緻な文章になります。

履歴書や職務経歴書向けの表現

採用に関わる書類では、手抜きを感じさせない配慮が必要です。

職歴や学歴の欄で、同じ会社名や学校名が続く場合、安易に省略記号(〃)を使うのは避けます。

「同上」を使うことはルール違反ではありませんが、すべて正式名称で書き直す方が丁寧な印象を与えます。

自己PRや志望動機の文章中では、論理を補強するためにつなぎ表現を使います。

  1. 前述した営業の経験を活かし、貴社の新規開拓に貢献したいと考えております。
  2. 上記の通り、チームをまとめる役割にやりがいを感じています。

「左に同じ」の言い換え例文比較

表現の良し悪しを、具体的な例文を通して比較します。

自然に伝わるOK例

相手にストレスを与えず、スムーズに意図が伝わる使い方です。

  • 【提案書】Aプランの費用は100万円です。Bプランの基本料金も、前述のプランと同様です。
  • 【メール】明日の会議室は第1会議室です。明後日の場所も同じく第1会議室となります。
  • 【報告書】対象エリアの市場動向については、上記の通り推移しています。

失礼になりかねないNG例

使い方を誤ると、雑な印象を与えたり、意味が通じなくなったりします。

  • 【顧客へのメール】明日の集合場所は、同上でお願いします。
  • 【縦書きの礼状】皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。弊社の状況も、左に同じです。
  • 【プレゼン資料】本製品のメリットは、前述の3ページ前に書いた通りです。

顧客に対して「同上」と突き放した言い方をするのは配慮に欠けます。

言い換え前と後の比較

文脈に合わせて言い換えることで、文章の洗練度がどう変わるかを確認します。

言い換え前 言い換え後 改善のポイント
明日の予定は左に同じです。 明日の予定は上記の通りです。 メールの本文では、前の文章は「上」にあるため「上記」が正確。
A社の条件は同上です。 A社の条件も同様でございます。 取引先へのメールにふさわしい、丁寧で柔らかい表現に変更。
理由は前述の通り。 理由は前項で述べた通りです。 より具体的にどこを参照すればよいか(前項)を明示。

「左に同じ」に近い言葉との違い

似たような場面で使われる言葉との境界線を明確にします。

「同上」と「左に同じ」の使い分け

この二つは、指し示す方向が物理的に異なります。

「同上」は、縦の列に並んだリストや、前の行に書かれた文章など、自分より「上」にある情報を指します。

「左に同じ」は、横に並んだ表組みなどで、自分より「左」の列にある情報を指します。

例えば、出勤簿のエクセルで、日付が縦に並び、出勤時間が横に並んでいるとします。

前日と同じ時間に出勤したなら、上のセルと同じなので「同上」です。

氏名と住所が横に並んだ表で、隣の人と同じ住所に住んでいるなら、左のセルと同じなので「左に同じ」となります。

迷ったときの選び方

どちらを使うべきか判断に迷ったときは、フォーマットの構造を見直します。

単なる文章の続きであれば、方向を気にする必要のない「前述の通り」や「同様」を選ぶのが最も安全です。

「前述」であれば、数行前であっても数ページ前であっても、前に書いたことすべてをカバーできます。

表組みの中でどうしても文字を省略したい場合のみ、「同上」や「左に同じ」を使用します。

「左に同じ」の言い換えに関するよくある質問

「左に同じ」と記号(〃)はビジネスで使えますか?

社内の簡単なメモや、自分用の記録であれば記号(〃)を使っても問題ありません。しかし、社外に提出する正式な書類、契約書、履歴書などでは、手抜きや雑な印象を与えるため使用を控えます。正式な書類では省略せずに書くか、最低でも「同上」と文字で記載します。

「左に同じ」を口頭で使うのは不自然ですか?

口頭での会話で「左に同じ」と言うのは非常に不自然です。視覚的な位置関係を示す言葉であるため、会話の中で使うと相手は戸惑います。口頭では「同じく」「同様に」「先ほど申し上げた通り」といった表現に言い換えます。

エクセルやスプレッドシートで「左に同じ」と書くのはマナー違反ですか?

マナー違反ではありませんが、データの集計や検索を行う際に支障が出ることがあります。システムが「左に同じ」という文字列を一つの独立したデータとして認識してしまうため、本来の数値を集計できなくなります。データ管理の観点からは、面倒でも同じ数値やテキストをコピーして入力しておくのが推奨されます。

横書きの書類で「右に同じ」と書いても通じますか?

横書きの書類において情報は左から右へと進むため、自分の「右」にはまだ情報が存在していません。そのため「右に同じ」と書くと論理的に破綻してしまいます。「右に同じ」は、行が右から左へ進む縦書きの文章でのみ成立する表現です。

目上の人に「前述の通り」を使うと失礼ですか?

「前述の通り」という言葉自体に失礼な意味はありません。しかし、冷たく事務的な響きがあるため、そのまま使うとそっけない印象を与えることがあります。「前述いたしました通り」「先ほども記載いたしました通り」のように、丁寧語や謙譲語を補うことで、目上の人にも配慮した自然な文章になります。

「左に同じ」の言い換えまとめ

「左に同じ」は、書類や表組みにおいて情報の重複を省くための便利な表現です。

しかし、文脈や相手との関係性によっては、冷たく事務的な印象を与えてしまいます。

ビジネスメールや報告書では、「同上」「前述の通り」「同様に」「同じく」といったつなぎ表現を状況に応じて使い分けることが重要です。

物理的な位置関係(上なのか、左なのか)と、文章のフォーマル度を意識して言葉を選びます。

相手への配慮と正確な情報伝達を両立させるために、今回紹介した言い換え表現をぜひ活用してください。