「続いて」の言い換え候補には、「次に」「続きまして」「さらに」「加えて」「引き続き」などがあります。
プレゼンの進行や文章作成において、「続いて」は次の話題へスムーズに移行するための便利なつなぎ表現です。
しかし、同じ言葉を何度も繰り返すと、単調で機械的な印象を与えてしまう危険があります。
この記事では、司会進行、ビジネスメール、レポートなど、状況や目的に合わせて「続いて」を自然に言い換えるための候補と、具体的な例文を詳しくお伝えします。
| 言い換え候補 | 適したシーン・ニュアンス |
|---|---|
| 次に・それでは次に | 会議やプレゼンで、順序立てて次の項目へ進む場面 |
| 続きまして | 式典やイベントの司会進行で、より丁寧に案内する場面 |
| さらに・加えて | すでに述べた情報に対し、新しい情報やメリットを付け足す場面 |
| 引き続き | 現在の状態や行動を、途切れることなくそのまま継続する場面 |
| 次いで・併せて | ビジネス文書やレポートで、客観的な事実や要件を並列で述べる場面 |
「続いて」の言い換え表現を一覧で紹介
「続いて」を別の言葉に置き換える場合、あなたが司会者として話しているのか、それともメールや論文を書いているのかによって選ぶべき表現が変わります。
まずは、目的ごとに適した言い換え候補を整理しましょう。
プレゼンや司会進行で使える丁寧な候補
人前で話す際、「続いて」をより丁寧で耳触りの良い言葉に言い換えます。
聴衆の関心を惹きつけ、スムーズに次のプログラムへ誘導するための表現です。
- 続きまして
- それでは次に
- 引き続きまして
- 次にご紹介するのは
- かわりまして
これらを文頭に置くことで、場にフォーマルな空気をもたらし、進行のメリハリをつけることができます。
ビジネスメールや文書に適した候補
メールや企画書などの文字ベースのコミュニケーションでは、情報を的確に整理するつなぎ言葉が求められます。
無駄を省き、読み手が内容を把握しやすい表現を選びましょう。
- 次に
- さらに
- 加えて
- 併せて
- また
接続詞を適切に切り替えることで、文章の論理構成がクリアになり、説得力が増します。
話題を変える・付け加えるときの候補
前の話題とは少し毛色の違う情報を足したいときや、付随する条件を述べたいときの言い換えです。
ただ順番に進むだけでなく、情報同士の関係性を明確にします。
- なお
- ところで
- 次いで
- 付言しますと
- それに伴い
これらの表現を挟むことで、読み手や聞き手に対して「ここから少し別の角度の話をしますよ」というサインを送ることができます。
「続いて」の言い換えを選ぶポイント
「続いて」は非常に汎用性の高い言葉ですが、それゆえに思考停止で使ってしまいがちです。
文脈に合わせて解像度を上げるための選び方の手順をご紹介します。
「時間の連続」か「情報の追加」かを見極める
「続いて」と言いたいとき、実は大きく分けて2つの意図が混在しています。
ここを見極めることが、自然な言い換えの第一歩です。
- 時間の連続(順番)を表したいのかを確認する。
- 「Aさんのスピーチが終わり、その直後にBさんが話す」ような場合は「続きまして」「次に」などの順序系の言葉を選ぶ。
- 情報の追加(並列)を表したいのかを確認する。
- 「この商品は安い。そしてデザインも良い」のように要素を足す場合は「さらに」「加えて」などの付加系の言葉を選ぶ。
- 最後に、全体のトーン(フォーマルか、カジュアルか)に合わせて微調整する。
この分類を意識するだけで、文脈にぴったりのつなぎ表現を引き出すことができます。
話し言葉と書き言葉で使い分ける
「続いて」という言葉は、話し言葉としても書き言葉としても使われますが、言い換え候補には明確な住み分けがあります。
例えば「続きまして」は口頭の司会進行では非常に自然ですが、論文やレポートに書くと違和感があります。
逆に「次いで」や「付言しますと」は、書き言葉としては優秀ですが、スピーチで口にすると堅苦しく、耳で聞いて理解しづらいという欠点があります。
媒体が「耳で聞くもの」か「目で読むもの」かを意識して選択してください。
単調な繰り返しを避ける接続の工夫
「続いて、企画案Aをご説明します。続いて、企画案Bです。続いて、予算についてです」
このように同じ接続詞を乱用すると、リズムが平坦になり、聞き手の集中力が途切れてしまいます。
「それでは次に企画案Aを。一方、企画案Bは〜。最後に予算ですが〜」と、バリエーションを持たせることが重要です。
ときには接続詞自体を削り、文脈だけでスムーズに読ませる勇気も必要になります。
「続いて」が持つ基本的な意味と注意点
「続いて」の言い換えをマスターするために、もともとの言葉が持つニュアンスと、使用時のリスクを把握しておきましょう。
アクションが途切れずにつながる様子を表す
「続いて」は、動詞「続く」の連用形に接続助詞「て」がついた言葉です。
前の物事や状態から、間を置かずに次の物事へと移行する「途切れない連続性」を強く表します。
そのため、前後の要素に全く関連性がない場合や、時間が大きく空いている場合に「続いて」を使うと、少し不自然な印象を与えてしまうのです。
多用すると進行が単調になるリスク
司会進行やプレゼンの台本でよく見られる失敗が、「続いては〜」「続きまして〜」の多用です。
「次におこなうこと」を告げる便利な言葉ですが、多用は機械的な進行を連想させます。
特に最近のAI生成文章は「さらに」「加えて」「続いて」といったつなぎ言葉を機械的に配置する傾向があるため、これらを乱用すると「体温のない紋切り型の文章」という印象を持たれかねません。
「続いて」のシーン別言い換えと実践例
それでは、実際のビジネスシーンでどのように言い換えればよいのか、具体的な場面を設定して見ていきます。
そのまま使える実践的な文例を揃えました。
会議やプレゼンで次のトピックへ移る場面
プレゼンでスライドをめくる際、「続いて」以外の引き出しを持っておくと、進行がぐっとプロフェッショナルになります。
順序立てて説明していることを、聞き手に印象付ける表現に変えましょう。
「ここまでは市場の現状についてお話ししました。それでは次に、具体的な解決策についてご説明いたします。」
「かわりまして、こちらのグラフをご覧ください。」
このように言い換えることで、聞き手の意識を新しいトピックへ確実に誘導できます。
ビジネスメールで複数の要件を伝える場面
取引先へのメールで「Aの件を承知しました。続いて、Bの件ですが」と書くと、少し事務的でぶっきらぼうな響きがあります。
相手への配慮を含ませつつ、要件をスマートに並べる表現を選びます。
「Aの件、確かに承知いたしました。併せて、Bの件につきましてもご報告申し上げます。」
「また、先日の会議で保留となっておりました件ですが〜」
このように整理することで、複数の要件がすっきりと読み手に伝わります。
レポートや論文で論理を展開する場面
レポートや論文において、「続いて」は少し口語的なため、より客観的で硬質なつなぎ言葉を採用します。
論理の展開を明確に示す接続詞を選びましょう。
「実験Aでは有意な差が見られた。次いで、実験Bの結果を分析する。」
「このシステムはコスト削減に寄与する。さらに、作業時間の短縮という副次的な効果も確認された。」
接続詞の選択を洗練させることで、文章全体にアカデミックな信頼感が生まれます。
「続いて」の言い換え例文比較表
言い換えによって相手に与える印象や、文章のリズムがどう変わるのか、対比表で確認します。
文脈によるニュアンスの違いを感じ取ってください。
印象が変わる言い換え前と後の対比
| 言い換え前(続いて) | 言い換え後(推奨表現) | 与える印象の変化 |
|---|---|---|
| 社長の挨拶でした。続いて、乾杯の音頭を〜 | 社長、ありがとうございました。続きまして、乾杯の音頭を〜 | 司会進行としての丁寧さが加わり、場にふさわしいフォーマルな響きになる。 |
| デザインを変更しました。続いて、機能も追加しました。 | デザインを変更しました。加えて、新たな機能も搭載しております。 | 単なる順番ではなく、魅力やメリットが「上乗せされた」という価値が伝わる。 |
| 続いて、明日のスケジュールについてですが〜 | それでは次に、明日のスケジュールについて確認いたします。 | 話題が切り替わる境界線がはっきりし、参加者の意識がリセットされる。 |
避けたいNG表現と改善策
言い換えようとして、かえって不自然になったり、文脈に合わなくなったりするケースもあります。
特に注意したい言葉の使い方です。
- NG:(メールで)続きまして、見積書の件ですが〜
- 改善策:また、見積書の件でございますが〜
「続きまして」は典型的な話し言葉(司会用語)です。メールなどの書き言葉で使うと、まるで台本を読まされているような違和感が出ます。書き言葉では「また」「併せて」などが適しています。
- NG:(無関係な話題へ移る際に)さらに、明日の飲み会の件ですが
- 改善策:ところで、明日の飲み会の件ですが
「さらに」は前の文脈を強調・追加する言葉です。全く別の話題(飲み会など)に切り替える際に使うと論理が破綻するため、「ところで」「話題は変わりますが」を用いて切り替えます。
「続いて」に近い言葉とのニュアンス比較
類語辞典を引くと似たようなつなぎ表現が並びますが、それぞれ役割が異なります。
適切な場面で適切な言葉を選ぶための基準を示します。
「次に」と「続いて」の違い
「次に」と「続いて」は非常に似ていますが、時間的な密着度に違いがあります。
「続いて」は、前のアクションが終わった直後、間髪入れずに次のアクションが起こる「途切れなさ」を強調します。
一方「次に」は、単なる「順序」を表します。間に時間が空いていても、ステップ1のあとがステップ2であれば「次に」を使うことができます。
「(1年後)次に向かったのは〜」とは言えますが、「(1年後)続いて向かったのは〜」と言うと少し不自然に感じるのはこのためです。
「さらに」「加えて」との使い分け
「続いて」が順序を示すのに対し、「さらに」や「加えて」は「情報の足し算」を示します。
「さらに」は、すでに十分な情報があるところに、同方向の情報をダメ押しで上乗せするニュアンスがあります(例:安いうえに、さらにポイントがつく)。
「加えて」は、ある要素に別の要素を並列で持ってくるニュアンスです(例:経験に加えて、語学力も必要だ)。
順番を言いたいのか、価値を足したいのかによって使い分けてください。
「続いて」の言い換えに関するよくある質問
「続いて」の敬語表現は何ですか?
「続いて」という言葉自体には敬語の形はありません。人前で話す際により丁寧に表現したい場合は、「続きまして」「引き続きまして」といった形にすると、丁寧語の響きを持たせることができます。
「続いて」と「続きまして」はどちらが丁寧ですか?
「続きまして」の方が丁寧な表現です。結婚式や式典、大規模なプレゼンテーションなど、改まった場での司会進行では「続きまして」を使用するのが一般的です。「続いて」はややカジュアルな響きがあるため、社内の軽いミーティングなどで使われます。
レポートで「続いて」を使ってもよいですか?
使ってはいけないという決まりはありませんが、やや口語的な響きがあるため、学術的なレポートや論文では「次に」「次いで」「さらに」といった客観的な接続詞に言い換えるのが一般的です。
「続いて」を多用しないためのコツは?
接続詞に頼らず、文脈だけでつなぐ練習をしてみてください。また、「続いて」の代わりに「それでは次に〜」「一方、こちらは〜」「最後になりますが〜」など、進行の現在地(はじめ・なか・おわり)を示す言葉を散りばめると、リズムが良くなります。
「続いて」を英語で言い換えるとなんと言いますか?
順序を表す場合は「Next,」や「Following that,」がよく使われます。情報を追加するニュアンスであれば「In addition,」や「Furthermore,」が適しています。司会進行で「続いては〜」と紹介する場合は「Next up is…」などが自然な表現です。
「続いて」の言い換えまとめ
「続いて」という言葉は、物事の順序を案内し、会話や文章を前へ前へと進めるエンジンのような役割を果たします。
しかし、同じ言葉ばかりを使っていると、コミュニケーションのテンポが平坦になってしまいます。
司会進行でフォーマルに案内するなら「続きまして」。
プレゼンで順序立てて説明するなら「それでは次に」。
メールで別の要件をスマートに足すなら「併せて」。
このように、あなたが「時間をつなぎたいのか」「情報を足したいのか」を意識し、適切なつなぎ表現に翻訳するだけで、話や文章のプロフェッショナル感は劇的に向上します。
次に「続いて」と言いそうになったら、一呼吸置いて、この記事で紹介した言い換え候補を思い出してみてください。