「in which」の言い換えで迷わない!whereなど自然な英語の選び方

「in which」の言い換え候補には、「where」「wherein」「and in it」「whereby」などがあります。

英語で文章を書く際、「in which(その中で、そこにおいて)」は、場所や状況、ケースなどを詳しく説明するための非常に便利で正確な表現です。

しかし、日常会話やカジュアルなメールで「in which」を多用すると、文面が不必要に堅苦しくなり、ネイティブスピーカーにとっては少し回りくどく聞こえてしまうことがあります。

この記事では、ビジネス英語や学術論文、日常会話など、状況に合わせて「in which」を自然な英語に言い換えるための候補と、具体的な例文を詳しくお伝えします。

言い換え候補 適したシーン・ニュアンス
where 日常会話からビジネスまで幅広く使える、最も自然で一般的な言い換え表現
wherein 契約書や学術論文など、極めてフォーマルで硬い文脈で使用する表現
and in it / and there 文を2つに分割し、長くて複雑な文章をシンプルに読みやすくする表現
whereby 「in which」に近い文脈で、「それによって(手段・方法)」を強調する表現
that カジュアルな会話で、前置詞を文末に置き(〜 that … in)、フランクに伝える表現

「in which」の言い換え表現を一覧で紹介

「in which」を別の英語表現に置き換える場合、あなたが「会話でスムーズに伝えたい」のか、それとも「論文でフォーマルに記述したい」のかによって選ぶべき単語が変わります。

目的ごとに適した言い換え候補を整理しました。

日常会話や一般的な文章に適した候補

日常会話や一般的なビジネスメールにおいて、「in which」は少し硬すぎることがあります。

より口語的で、ネイティブスピーカーが頻繁に使う自然な表現を活用しましょう。

  • where(そこで、そこにおいて)
  • that … in(前置詞を文末に回す形)
  • … in(関係代名詞を省略し、前置詞を文末に回す形)

「The house in which I live」と言うよりも、「The house where I live」や「The house I live in」とする方が、圧倒的に自然でテンポの良い英語になります。

論文や契約書などのフォーマルな候補

学術論文や法的文書、あるいは厳格なビジネスレポートにおいて、客観的で引き締まった表現が求められる場合の言い換えです。

よりアカデミックで専門的な響きを持つ言葉を選びます。

  • wherein(その中で、そこにおいて)
  • whereby(それによって ※手段や方法を伴う場合)
  • under which(その条件下で ※条件や環境を強調する場合)

特に「wherein」は「in which」を一語で表す古い表現ですが、現代でも法律文書や特許明細書、硬質な論文などで好んで使用されます。

文を分割して分かりやすくする候補

関係代名詞の「in which」を使うと、どうしても一文が長くなり、構造が複雑になりがちです。

英語ライティングの基本である「KISSの法則(Keep It Short and Simple)」に従い、あえて接続詞を使って文を2つに分けるというアプローチも有効です。

  • and in it(そしてその中で)
  • and there(そしてそこで)
  • . In this situation,(文を切り、新しい文で始める)

無理に関係代名詞でつなぐのをやめることで、読み手にとって負担の少ないクリアな文章になります。

「in which」の言い換えを選ぶポイント

「in which」は「場所」だけでなく「状況」「時代」「ケース」など幅広い先行詞に使えるため、言い換えの選択肢に迷うことがあります。

文脈に合わせて的確な英語を選ぶための手順をご紹介します。

先行詞が物理的な場所か抽象的な状況かを見極める

「in which」を「where」に言い換える前に、先行詞(in whichの直前にある名詞)が何であるかを確認してみてください。

  1. 先行詞が「house」「city」「room」などの物理的な場所である場合、迷わず「where」に言い換えるのが自然です。
  2. 先行詞が「situation(状況)」「case(ケース)」「environment(環境)」などの抽象的な空間や状態である場合も、「where」で言い換えることが可能です(現代英語では非常に一般的です)。
  3. 先行詞が「year」「day」「time」などの時間である場合は、「in which」ではなく「when」に言い換える必要があります。

物理的な場所だけでなく、状況やケースも「where」で受けられるという点を知っておくと、言い換えの幅が大きく広がります。

話し言葉と書き言葉で使い分ける

英語表現においても、話し言葉(Spoken English)と書き言葉(Written English)の住み分けは重要です。

「in which」は書き言葉としては非常に優秀で、正確さを重んじる論文やレポートでは「where」よりも好まれる傾向があります。

一方で、会話中に「in which」を使うと、まるでスピーチ原稿を読み上げているかのような不自然さが出ます。会話では「where」を使うか、関係代名詞を省略して前置詞を後ろに残す「the company I work in」のような形がベストです。

前置詞が本当に「in」であるべきかを確認する

「in which」の言い換えを考える際、そもそも使われている前置詞の「in」が適切かどうかを見直すことも大切です。

例えば、「the stage(段階)」や「the point(時点)」という言葉を受けるときは、「in which」よりも「at which」の方が適切です。また、「the basis(基礎・根拠)」であれば「on which」が使われます。

「where」という便利な一語に言い換えれば、こうした前置詞の細かな使い分けに悩む必要がなくなり、文法的なミスを防ぐメリットもあります。

「in which」が持つ基本的な意味と注意点

「in which」の構造的な意味を正しく理解し、多用することのリスクを把握しておきましょう。

「その中で」という状況や場所を補足する関係代名詞

「in which」は、前置詞「in」と関係代名詞「which」が組み合わさった表現です。

直前の名詞(先行詞)を受けて、「その(先行詞の)中で〜が起きている」と、後ろから詳しい情報を補足説明する役割を果たします。

「This is the box in which I keep my letters.(これは私が手紙を保管している箱です)」のように、前置詞の目的語を明確に示すため、文法的に極めて正確で誤解のない表現を作ることができます。

会話で多用すると堅苦しく回りくどくなるリスク

文法的に正確である反面、日常のビジネスコミュニケーションや会話において「in which」を連発するのは不自然で回りくどい印象を与えます。

ネイティブスピーカーは会話において、無意識に短い単語やシンプルな構造を好みます。「the meeting in which we discussed the budget」と言うより、「the meeting where we discussed the budget」や、単に「the meeting about the budget」と表現する方がはるかにスムーズです。

書き言葉のフォーマルさと、話し言葉のシンプルさを意識して切り替えることが、英語上級者へのステップです。

「in which」のシーン別言い換えと実践例

実際のビジネスや執筆のシーンでどのように言い換えればよいのか、具体的な場面を設定して見ていきます。

そのまま使える実践的な英文例を揃えました。

日常会話で場所や場面について話す場面

同僚との会話やカジュアルなミーティングで、特定の場所や状況について言及する場面です。

「This is the room in which we have our meetings.」を、自然な口語表現に変えます。

「This is the room where we have our meetings.(ここが私たちが会議をする部屋です。)」

「This is the room we have our meetings in.(同上)」

「where」を使うか、前置詞の「in」を文末に回すことで、会話のテンポが格段に良くなります。

ビジネスメールで条件やケースを提示する場面

取引先へのメールで、ある特定の状況やケースについて説明する場面です。

「There are cases in which the delivery may be delayed.」を、少しスッキリとした表現に変えます。

「There are cases where the delivery may be delayed.(配送が遅れるケースがございます。)」

「Please note that the delivery may be delayed in certain situations.(特定の状況下では、配送が遅れる場合があります点をご留意ください。)」

関係代名詞を避けて文を再構築することで、よりストレートで読みやすいメールになります。

英語の論文やレポートで状況を説明する場面

学術的なレポートや法務文書で、制度や環境について厳密に定義する場面です。

「We created a system in which users can share data.」を、より硬質な表現に変えます。

「We created a system wherein users can share data.(ユーザーがデータを共有できるシステムを構築した。)」

「We established a framework whereby users can share data.(ユーザーがデータを共有するための枠組みを確立した。)」

「wherein」や「whereby」といったフォーマルな語彙を使用することで、文章全体にアカデミックな重みとはっきりとした論理性が宿ります。

「in which」の言い換え例文比較表

言い換えによって英文の印象がどう変わるのか、対比表で確認します。

印象が変わる言い換え前と後の対比

言い換え前(in which) 言い換え後(推奨表現) 与える印象の変化
We reached a point in which we had to stop. We reached a point where we had to stop. 堅苦しさが消え、日常会話や一般的なビジネスシーンで自然に耳に入る響きになる。
It is an environment in which children can learn safely. It is an environment wherein children can learn safely. フォーマル度が増し、学校の公式なパンフレットや論文などに適した格調高い表現になる。
The report describes the process in which the data was collected. The report describes the process, and in it, the data collection is detailed. 一文が短く分割されることで、情報が整理され、読み手にとって理解しやすい構造になる。

避けたいNG表現と文法的な注意点

言い換えようとして、かえって文法的に不自然になったり、意味が通じなくなったりするケースに注意しましょう。

  • NG:This is the house where I live in.
  • 改善策:This is the house where I live. / This is the house that I live in.

「where」は副詞であり、すでに「in」の意味(〜において)を含んでいます。そのため、「where」を使った文の最後に「in」を残してしまうと、前置詞が重複する文法的な間違いになります。

  • NG:The day where we met was sunny.
  • 改善策:The day when we met was sunny.

先行詞が「day」や「time」などの「時間」を表す言葉である場合、「where」で言い換えることはできません。必ず関係副詞の「when」を使用するか、「on which」などの適切な前置詞句を使用してください。

「in which」に近い言葉とのニュアンス比較

類語や類似の表現が並びますが、それぞれ文法的な背景やニュアンスが少しずつ異なります。

「where」と「in which」の違い

どちらも「そこで」「その中で」という意味を表しますが、フォーマル度と文法の厳密さに違いがあります。

「in which」は、前置詞(in)と代名詞(which)の組み合わせであることが明確なため、学術論文や公式文書において「正確な表現」として好まれます。

「where」は関係副詞であり、「in which」をより簡潔に一語で表したものです。日常会話、ニュース記事、ビジネスメールなど、現代のあらゆる場面で最も一般的に使われる自然な表現です。論文で「where」を使っても間違いではありませんが、より硬い文章を目指すなら「in which」が選ばれます。

「wherein」と「whereby」の使い分け

論文や契約書でよく見かけるこの2つの表現は、意味が異なります。

「wherein」は「in which」と全く同じ意味で、「その中で」「その点において」という空間や状況を表します。(例:a system wherein errors are minimized = エラーが最小化されるシステム)

「whereby」は「by which」の言い換えであり、「それによって」「その手段・方法によって」というプロセスや手段を表します。(例:a process whereby the decision is made = 決定が下されるプロセス)

状況を言いたいのか、手段を言いたいのかによって使い分けてください。

「in which」の言い換えに関するよくある質問

「in which」の代わりに「where」を使うのはいつでも可能ですか?

先行詞が「場所」や「状況」「ケース」など、空間的な広がりを持つものであれば、ほとんどの場合「where」で言い換えが可能です。ただし、先行詞が「時間」の場合は「when」、「理由」の場合は「why」にする必要があります。

ビジネスメールで「in which」を使うのは不自然ですか?

不自然ではありませんが、少しフォーマルで硬い印象を与えます。親しい取引先や社内のやり取りであれば「where」を使った方が、スムーズでフレンドリーなコミュニケーションになります。契約に関わる厳密な内容であれば「in which」が適しています。

英語論文で「where」よりも「in which」が好まれるのはなぜですか?

アカデミックなライティングでは、文法的な構造を厳密に示すことが重視されるためです。「where」は便利ですが、どのような前置詞(in, at, onなど)が隠れているのかが曖昧になります。「in which」と明記することで、論理の正確性が高まります。

「in which」を言い換えるために文を2つに分けるコツは?

関係代名詞の部分をピリオドで区切り、新しい文を「In this…」や「There…」で始めるのがコツです。例えば「a situation in which we must act」なら、「We are in a situation. In this situation, we must act.」とすることで、意味が明確になります。

「in which case」はどう言い換えられますか?

「in which case(その場合には)」は、文頭やカンマの後に使われる便利な表現です。言い換える場合は、「if that happens(もしそうなれば)」や「in that situation(その状況においては)」とすると、より日常的で分かりやすい表現になります。

「in which」の言い換えまとめ

「in which」というフレーズは、英語で正確な状況や場所を補足説明する際に欠かせない、プロフェッショナルな表現です。

しかし、実践的なコミュニケーションにおいては、その厳密さに縛られすぎず、媒体や相手に適した自然な表現を選び分ける柔軟さが求められます。

会話や通常のメールでテンポよく伝えるなら「where」。

論文や契約書で格調高く記述するなら「wherein」。

文章が長くなりすぎるのを防ぐなら「文を2つに分ける」。

このように、あなたが「正確に伝えたいのか」「スムーズに伝えたいのか」を意識し、言葉を翻訳するだけで、英語の表現力とネイティブらしさは劇的に向上します。

次に「in which」と書きそうになったら、一呼吸置いて、この記事で紹介した言い換え候補を思い出してみてください。