「not only but also」の言い換えから選ぶ!英語のビジネスメールや論文で使える表現一覧

「not only but also」の言い換えには、「as well as」「in addition to」「besides」「along with」「furthermore」などがあります。

英語で「〜だけでなく〜も」と情報を付け加える際、「not only A but also B」の構文は非常に便利ですが、何度も繰り返すと文章がくどくなり、読み手を疲れさせてしまいます。

また、ビジネスメールなのか、学術論文なのか、日常会話なのかによって、より自然に響く前置詞や接続詞は異なります。

本記事では、「not only but also」に代わる英語の言い換え候補とそのニュアンス、ビジネスや論文での使い分け、文法的な注意点までを具体的な例文とともに詳しく解説します。

言い換え候補 適したシーンと特徴
B as well as A 最も一般的な言い換え。「AだけでなくBも」と語順が逆になる点に注意が必要。
in addition to 〜 「〜に加えて」という意味の前置詞句。フォーマルなビジネス文書や論文に最適。
besides 〜 「〜の他に、〜に加えて」という意味。日常会話からビジネスまで幅広く使える。
along with 〜 「〜と一緒に、〜に加えて」という意味。物理的な同伴だけでなく物事の追加にも使う。
furthermore / moreover 文と文をつなぐ副詞。「さらに、その上」と新しい文で情報を追加する際に用いる。

「not only but also」の言い換え表現を一覧で紹介

「not only but also」は二つの要素を結びつけて強調する強力な構文ですが、英語には状況に応じて情報を追加できる豊かな表現が存在します。

まず使える言い換え候補

そのまま「not only but also」の代わりとして情報を付け加えることができる、代表的な言い換え候補を整理します。

  • as well as(〜だけでなく)
  • in addition to(〜に加えて)
  • besides(〜に加えて、〜の他に)
  • along with(〜と一緒に、〜に加えて)
  • together with(〜と共に)
  • furthermore(さらに)※副詞
  • moreover(その上)※副詞
  • both A and B(AもBも両方)

これらはすべて、ある情報に対して別の情報を追加するという基本機能を持っています。

しかし、前置詞として名詞をつなぐのか、副詞として文と文をつなぐのかといった文法的な使い勝手が異なるため、文の構造に合わせて選ぶ必要があります。

フォーマル度や構造別の言い換え早見表

言葉が持つ硬さや、品詞の働きによる分類を見ていきましょう。

分類 言い換え候補 ニュアンス・特徴
汎用・カジュアル as well as, besides 口語でも文語でも使える自然な表現。迷ったらこれらを選べば間違いがない。
フォーマル・論文向け in addition to, furthermore ビジネス文書や学術論文で論理的に情報を追加する際に好まれる表現。
同等性を強調する表現 both A and B AとBのどちらかが重要というわけではなく、「両方とも」と言いたい場合に最適。
付随を強調する表現 along with, together with 「Aがメインであり、それに付随してBも」というニュアンスを出したい場合に使う。

このように、誰に向けて、どのような構成で文章を書くかによって、選ぶべき英語表現は明確に分かれます。

「not only but also」の言い換えを選ぶポイント

言葉の選択は、英語の自然さやプロフェッショナルな印象を大きく左右します。

文法的な構造(前置詞か接続詞か)で選ぶ

「not only but also」を言い換える際、まず考えるべきは「文のどの部分をつなぎたいか」です。

「not only A but also B」は等位接続詞の働きをするため、名詞同士、形容詞同士、動詞同士、さらには文同士をつなぐことができます。

言い換える言葉によって、つながる形が変わるため注意が必要です。

  1. 名詞や動名詞をつなぐ場合:「in addition to」や「besides」などの前置詞を使います。(例:in addition to English, he speaks French.)
  2. すでに完結した文に情報を足す場合:「furthermore」や「moreover」などの副詞を使い、新しい文を始めます。(例:It is cheap. Furthermore, it is durable.)
  3. 主語や目的語を並列させる場合:「as well as」や「both A and B」を使用します。

文法構造を意識せずに単語だけを入れ替えると、英文として破綻してしまうため、品詞の働きを見極めることが重要です。

フォーマルな文書か日常会話かで変える

英語にもTPOに応じた言葉の硬さがあり、状況に合わない表現は不自然に響きます。

学術論文や公式なビジネスレポートで「and also」ばかり使っていると、少し稚拙な印象を与えてしまいます。

レポートや論文では「in addition to」や「furthermore」を用いることで、知的で洗練された文章になります。

逆に、日常会話で同僚に「Furthermore, we need to buy coffee.」と言うと、大げさで堅苦しく聞こえるため、「besides」や「as well as」を使う方が自然です。

強調したいポイントがどこにあるかを見極める

「not only A but also B」は、「Aだけでなく、驚くべきことにBまでも」と、後ろの「B」を強調する構文です。

これを言い換える際、強調のポイントがどこにあるかを意識する必要があります。

「both A and B」はAとBを平等に扱います。

「B as well as A」は、「not only A but also B」と同じくBを強調しますが、語順が逆転することに注意しなければなりません。

伝えたいニュアンスに合わせて言葉を選ぶことが、上手な英語ライティングのコツです。

「not only but also」の意味と英語文法上の注意点

言葉の根幹にある意味と文法的なルールを理解することで、より正確で無難な言い換えが可能になります。

「〜だけでなく〜も」という基本的な意味と強調

「not only A but also B」は、「Aであることは言うまでもなく、さらにBでもある」という意味を持ちます。

「He is not only smart but also kind.(彼は賢いだけでなく、優しい)」のように使われます。

この構文の最大の目的は、「B」の部分に意外性や重要な情報を持たせて強調することです。単に「and」でつなぐよりも、聞き手の注意を惹きつける強い表現だと言えます。

AとBの品詞や形を揃えるルール(平行の法則)

「not only but also」を使う上で最も間違いやすいのが、AとBの文法的な形を揃えなければならないという「平行の法則(パラレリズム)」です。

Aが名詞ならBも名詞、Aが形容詞ならBも形容詞、Aがto不定詞ならBもto不定詞にする必要があります。

  • 〇:He likes not only apples but also oranges.(名詞と名詞)
  • 〇:She works not only quickly but also accurately.(副詞と副詞)
  • ×:He likes not only apples but also eating oranges.(名詞と動名詞が混在しているため不自然)

言い換え表現である「both A and B」や「B as well as A」を使用する際にも、この平行の法則は適用されます。

主語に置いたときの動詞の呼応(Bに合わせる)

「Not only A but also B」を主語として使う場合、後に続く動詞は「B」の数(単数か複数か)に合わせるのが文法的なルールです。

  • Not only the students but also the teacher is excited.(生徒たちだけでなく先生も興奮している。)

Bが「the teacher(単数)」なので、動詞は「is」になります。Aの「the students(複数)」に引っ張られて「are」にしないよう注意が必要です。

「not only but also」のシーン別言い換え例

実際のビジネスや学術シーンを想定し、最適な英語のつなぎ表現を見ていきます。

英語のビジネスメール向けの表現

取引先や社内の関係者に、追加の情報やメリットを伝える場面でよく使われます。

礼儀正しく、かつ簡潔な表現が適しています。

  • In addition to the main features, this software offers excellent security.(主な機能に加えて、このソフトウェアは優れたセキュリティを提供します。)
  • The new design is cost-effective as well as eco-friendly.(新しいデザインは環境に優しいだけでなく、コスト効率も良いです。)
  • We will provide training sessions along with the user manual.(ユーザーマニュアルと一緒に、トレーニングセッションも提供いたします。)

「in addition to」を文頭に置くことで、追加されるメリットをスマートに提示できます。

英語の学術論文やレポート向けの表現

論文やフォーマルなレポートでは、論理の展開を明確にする接続表現が求められます。

  • The drug reduces symptoms. Furthermore, it has few side effects.(その薬は症状を軽減する。さらに、副作用が少ない。)
  • In addition to economic factors, social issues must be considered.(経済的要因に加えて、社会的問題も考慮されなければならない。)
  • The results demonstrate safety as well as efficacy.(その結果は、有効性だけでなく安全性も示している。)

「furthermore」や「moreover」を使うことで、議論に厚みを持たせ、説得力のある展開を作ることができます。

日常会話やカジュアルなやり取り向けの表現

同僚とのチャットや口頭でのやり取りでは、硬すぎる言葉は不自然になります。

この場合は、短く言いやすい言葉を選びます。

  • She speaks Spanish as well as English.(彼女は英語だけでなくスペイン語も話せるよ。)
  • I don’t want to go out. Besides, it’s raining.(出かけたくないな。それに、雨も降ってるし。)
  • I need coffee, and a sandwich too.(コーヒーが必要だ。それとサンドイッチもね。)

日常会話の多くは、「as well as」や「besides」、あるいはシンプルな「and … too」で十分にカバーできます。

「not only but also」の言い換え例文比較

表現の良し悪しを、具体的な例文を通して比較します。

スムーズに伝わり自然な英語になるOK例

文脈に合っており、ネイティブスピーカーが読んでも違和感のない使い方です。

  • 【フォーマルな提案】We recommend this model because it is highly efficient as well as affordable.(手頃な価格であるだけでなく、非常に効率的であるため、このモデルをお勧めします。)
  • 【追加の報告】In addition to the budget cuts, we are facing a staff shortage.(予算削減に加えて、私たちは人員不足に直面しています。)
  • 【論理の補強】The data is inaccurate. Moreover, the sample size is too small.(そのデータは不正確だ。その上、サンプルサイズが小さすぎる。)

文法的に不自然になってしまうNG例

単語の意味だけで置き換えてしまい、文法的な整合性が取れていない例です。

  • 【品詞の不一致】He enjoys reading books in addition to play tennis.(「in addition to」の後は名詞や動名詞が来るため、「playing」にしなければならない。)
  • 【語順の誤り】He is smart as well as kind.(「彼は優しいだけでなく賢い」と言いたい場合、強調したい「smart」を前に置くのは正しいが、「not only smart but also kind」の言い換えとしては意味が逆転してしまう。)

言い換え表現を使う際は、前後に続く品詞の形に細心の注意を払う必要があります。

言い換え前と言い換え後の比較

文脈に合わせて言い換えることで、文章の洗練度がどう変わるかを確認します。

言い換え前 言い換え後 改善のポイント
He is not only a manager but also a writer. He is a writer as well as a manager. より簡潔な表現に。強調したい「writer(作家でもあること)」を前に持ってくる点に注意。
Not only is the product cheap, but it is also durable. The product is cheap. Furthermore, it is durable. 長い文を二つに分けることで、情報が整理され、論理的で読みやすい文章に変更。
She likes not only music but also movies. She likes both music and movies. どちらかを強調するのではなく、「両方好き」という事実をシンプルに伝える表現。

「not only but also」に近い言葉との違い

似たような場面で使われる言葉との境界線を明確にします。

「as well as」との決定的な違い(語順と強調)

「not only but also」の言い換えとして最もよく使われる「as well as」ですが、使いこなすためには「語順」という大きな壁があります。

「not only A but also B」は、「B」を強調する表現です。

これを「as well as」で言い換える場合、「B as well as A」というように、AとBの位置が逆転します。

  1. He speaks not only English but also French.(彼は英語だけでなく、フランス語も話す。)
  2. He speaks French as well as English.(彼は英語だけでなく、フランス語も話す。)

「as well as」は「後ろにあるもの(English)と同様に、前のもの(French)も」という構造になっているため、強調したい重要な情報を必ず前に置くのがルールです。

ここを間違えると、相手に伝えたいニュアンスが正しく伝わらなくなるため注意が必要です。

迷ったときの選び方

どの言葉を使うべきか迷ったときは、自分が書いている文章の「長さ」と「品詞」を軸に考えます。

名詞や形容詞を短くつなぎたいなら、迷わず「as well as」か「in addition to」を選びます。

文が長くなりすぎて読みにくいと感じたら、「Furthermore」や「Moreover」を使って文をスパッと切ってから新しい文を始めます。

どちらも強調せず「両方」と言いたいだけなら「both A and B」が最もシンプルです。

このように基準を持っておけば、英文作成で手が止まることはありません。

「not only but also」の言い換えに関するよくある質問

「not only but also」のalsoは省略できますか?

はい、省略可能です。「not only A but B」という形でも同じ意味として広く通じます。また、「also」の代わりに文末に「as well」や「too」を置く形(例:not only A, but B as well)も口語ではよく使われます。ただし、フォーマルなライティングでは標準的な「not only but also」を使うのが安全です。

文頭に「Not only」を置く場合の注意点はありますか?

「Not only」を文頭に置いて文を始める場合、その後の主語と動詞が倒置されるという重要な文法ルールがあります。例えば、「She is not only smart…」を文頭にすると、「Not only is she smart, but she is also hard-working.」となります。少し高度な文法なので、自信がない場合は「In addition to…」で始める方が無難です。

「both A and B」と言い換えることは可能ですか?

意味の通じやすさとしては可能ですが、強調のニュアンスが変わります。「not only A but also B」は「B」の驚きや重要性を強調しますが、「both A and B」は「AもBも両方とも」と平等に並列する表現です。特別にBを目立たせたい文脈でなければ、シンプルで使いやすい言い換えになります。

「besides」は「not only but also」の代わりに使えますか?

使えます。「Besides English, he speaks French.(英語に加えて、彼はフランス語も話す)」のように、前置詞として名詞をつなぐことができます。また、副詞として「It’s late. Besides, I’m tired.(遅い時間だ。その上、疲れている)」のように文と文をつなぐこともでき、非常に汎用性の高い表現です。

ビジネス英語で「not only but also」を多用すると不自然ですか?

文法的に間違っているわけではありませんが、長い構文であるため、多用すると文章が冗長でくどい印象を与えます。特に簡潔さが求められるビジネスメールでは、「as well as」や「in addition to」といった短い前置詞句に言い換えるか、「Furthermore」で文を分けることで、より洗練されたプロフェッショナルな英文になります。

「not only but also」の言い換えまとめ

「not only but also」は情報を付け加えて強調する便利な構文ですが、文脈やフォーマル度に合わせたバリエーションを持つことが大切です。

相手に自然な英語だと感じてもらうためには、「as well as」「in addition to」「furthermore」といった使い勝手の異なる表現に言い換えることが重要です。

特に「as well as」を使う際の語順の逆転や、AとBの品詞を揃える平行の法則など、文法的なルールには注意を払います。

今回紹介した言い換え表現を場面に応じて使い分け、より洗練された説得力のある英文コミュニケーションに役立ててください。